葬場 鳳翼の真人/あらい
 
笑み、わたしが囁いた。気がする

  清純な白桃の きめ細やかな、『産、初、生』
        (愛せなくても、)
     地を統べる芒野原とも、わたしだけを
「だきとめてあげなさい」
      表皮を撫でるように刃を埋め
     何処へもいけないように閉じ込め
――甘露まろびでる           それで
         雁字搦めに溺れてしまうね。

    天体観測を皆皆、レポートに処しなさい
 それを読み解いて、千羽鶴にした青海を
    吊った極色の糸を巡らせた千切れ雲に磔

サンドピクチャーに迷い込んだ、
       傲慢なとりたちと
       永遠の夢の為に、
       そのシノニムで とどめをさす
繁吹いた創痍も、レプリカの灰と嘯く。
  かげがあなたであることをゆるしてしまいます
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