日の出の雲に竜が住む/st
 
日の出の景色は
その日の気象条件で様々に変化し
一期一会の絶景という

そこで
いつものように
この絶景を撮っていたら

あかね色に染まる
地平線あたりに漂う雲が

ごく一部だけ
高い空までのびていた

この不思議な光景に
カメラマンとしてのカンが働き
何枚かシャッターを切った


一体何だろうと
出来上がった写真を見たら

何と竜の顔が
あかね色に照らされて

クッキリと
雲の間から下界をのぞいていた

じっくりと見渡すと
その胴体までも見えてくる


水の神として各地であがめられ

神泉苑(二条城南)で空海が祈りを捧げ
善女竜王(清瀧権現)を呼び
雨を降らせたという話もある

水の神が雲に住むのは
考えてみれば当然の事


日の出の雲に竜が住んでいた


いにしえの伝説は真実だった






*****プロフィールに驚くべき写真があります******







戻る   Point(4)