可視化風声/あらい
 
するのはまだ憚られる

悪意に満ちた捕らえ方で唾棄の法則が
(内心)舌打ち(をする)今、
潮騒の余韻に浸りながら、律動な羽音が哭く
(可視化風声)このうたはどこか、愚かものだ。
このあいだ、是が非でも
肆の要素が蓄積されおかしくなっていく

「誰も気にしない 個の毒に、」彼方に同情してください
気の毒に、まったくに、蜘蛛の子を散らしたもので

祖先のあらゆる叡智を思い出しながら進む人たちとは。
ただ輝いていた
影と形が危うい、誰が、何を、熾していたのか
纏まらない∞の巣が、めちゃくちゃに踏み均す迷路のよう
包囲網を抜けていく

それが良いことなのか悪いことなのかは
わからないままでいい
ひとが、
しっとりとした色で最期を隠している。
私は啓示を受けたままだった
音信を待つ合間に 
不思議なものをたくさん見た気がする。
闇夜を徘徊して歩数を推測すると、
これは快報なのか、
それとも虚栄心なのか。
散開した渋い色が美しく、
天使の様に真っ新な新雪で、そこは貧弱だった

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