可視化風声/あらい
宵の口に、自分の弱さを詫びる
馬鹿でも少しは酔えるということを紐解いた装飾で
少しだけ天を仰いだのが
この贅沢な陽だまりに老いて笑壺ということになる
ぉお、これこそが郷里だ
乙女は腐っている、
愛児は痛んでいる
誰か名答も持ち得ない
抜け落ちてしまった文章の切れ端が見つかるはずです。
視線の先には、それがあったであろう場所
ということにしておこうと思っていたが
口をつぐんだ暴言が芽生え、耳に根を張り
枯れ木に花を催した、そんなところで、
黴臭い熱帯夜が私を刺激する
氷が溶ける理由もないし、舌足らずにもほどがあるだろう。
美空を持ってくるような即答をする
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