喪うということ/
 
また立ち止まり踞る

どうしても拭えない血液は

孤独でなくとも溢れてしまう

前に進んだと思っても

心があの時の景色から動けず


女々しいことは理解かっている

最早これは愛ではなくて

過ごす筈だった時間への郷愁だとも

言葉にしてはいけないこと

屑切れのように汚したことも


まだその後の道を赦せるほど

時代も己も変わっていないのだけど

この砕けた心がまた軋んでも

狂った運命を変えようと

交わした誓いで醜く足掻いて

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