それは猫だった 2/RAVE
 
仔猫はとても醜かった。
気持ちのいい感情ではないが
それが本音だ。
きっとノミだらけだろう。
なんの病気を持っているかわからない。

でも生きている。
生きているという事は
神がこの世に生まれる事を許可したという事だ。
この仔猫は
神に愛されているという事だ。

私はどうしたらいいのかあたふたしているように見せながら
頭の中では保護する事しか考えていなかった。
しかし用事が迫っている。
今から急いでも多分ぎりぎり間に合わない。
考えあぐねていると
自宅に主人がいる事を思い出した。
ちょうど休日でまったり過ごしていた所だった。

私はすぐさま自宅へと駆け

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