秋の雲/
st
秋の雲は美しい
どこまでも高く
澄み渡る青空で
自由自在に姿を変えて
行く先などを問うのは
野暮というもの
その千幻万化する神ごうしさは
天空に住む神の一人というあかし
時には荒ぶることもあるけれど
生き物すべてに
恵みの雨を降らしてくれる
飽きの来ない
大自然の劇場を
いつまでも眺めていたいけれど
そろそろ
朝ごはんの準備の時間だ
ふと天空の神の住む世界から
現実のわずらわしい世界に舞い降りてきた
天使たちの憂鬱を思う
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