再起の夜に/
静
河の奥底から夜星を見上げる
闇の中に浮かぶ他者の琴線が
視界に流れ来る気がして空を掴んだ
幾つかの唄が鼓膜を震わせた
離れていても貴方を想おうと
世界の底で沸き上がる想い
その暖かさに戸惑いながらも
また一つ瞳の奥深さを増して
呪いがいつしか消えている
水が押し流していったとしても
ここから選んだ道で罪を償おうと
迷いながらまた歩くのだろう
戻る
編
削
Point
(2)