光合成/
帆場蔵人
宵闇通りをお迎えにあがります
ブン、はブンであり吾輩ではない
ようやく木に将来が吊るされた
ふるびた
かんざしが
流木に刺され
朝陽を待ちながらさみしく影をさする、痩身、鐘を鳴らして、
辺りでブンは石を積んでは崩れてかぞえる、
もしくは光合成できずに
真夜中にひかれないかなしみ
ありふれたらありふれた
ブン、はブンであり何者でもない
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