夜に想う/
 
誰にでもできることができない

そんな辛さを生まれ持った貴方に

かつての自分の姿を重ね合わせて

貴方が少しでも苦しくないように

願いは自己満足でしかないのだけれど


貴方が無事に生きてくれたらと

そう想い光の下に送り出した

まだ苦しそうに息をする貴方が

ここに戻ってこないように祈りながら

また会う日こそは微笑ってくれたらと


今でも心奥底で迷っている

自分の行いが愚かしくなかったのかと

自分こそが救われてやしなかったのかと

貴方を想う人の泪に報えたのかと

この選択は本当に正しかったのかと

戻る   Point(1)