秋の讃歌/st
めっきり朝晩が冷え始め
気づいたら
平面的に見えていた街全体が
いつの間にか
深い立体感とコントラストを増してきて
遠景はどこまでもクッキリと
見えるようになってきた
太陽光の秋の傾きが
まるで
別世界のような
名画を描き始めたのだ
季節を進める
画家のパレットには
秋をいろどる
様々な花々が準備され
今か今かと出番を待っている
太陽の恵みの収穫も
もう間近だ
やけつく夏を耐えたのは
食欲を満たす
この秋の為
大自然と人間が
協力して創りあげた
米や野菜たちを
たっぷりと味わい
ブドウや梨などの果物たちや
栗などの木の実たちも
思う存分楽しもう
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