「約束の日」の彼を胸に/服部 剛
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる
そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す
昨日は仕事の後に
東海道線に揺られながら
古い詩友の住む町へと向かった
夜の街の点在する灯りが流れてゆく
窓際の座席に凭(もた)れ眠りに落ちてゆく中で
ディスクマンのイヤフォンから
13年前の尾崎豊がステージで、
「みんな、夢はあるかーい・・・!」
「自分の弱さに負けないで、
夢を追い続けることができるかーい・・・!」
「君達の夢が押し潰されてしまわ
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