微化石/
凪目
換気の悪い部屋で
獲物をかじり、果汁が
血、よだれと混じって垂れる
腫れた頬に銅貨
遠出になる
まだ、足跡が
青いうちに追おう
暴虐機械、気高き象牙
その根本で見たもの
いつまでも忘れられない
かしいだレンズのひびの向こう
讃美歌
ゼロとゼロとの交差をことほぐ
あれはみなもと
瞳孔を掬った
いっぺんの結晶
光に透ける、恒河沙の眼だった
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