顛末/墨晶
バットブーツ、ヘルメットを裝?した一團がそこに四、五人いて
今だったら「アンタら『有頂天』か」と冷靜に云っただろうが、とりあえず
「何です?」と訊いたところ、
「安否確認です! Kさん、ですよね?」などと云う
「あの、どう云う運びでこうなったんですか? わたし大迷惑おかけしちゃっているようですけど」と云うと
「えーと、朝、會?の方が伺ったようですが、車が駐車場にあるのに出ていらっしゃらない、攜帶もつながらない、御親族の、えーと、M區にいらっしゃる、これはお兄さんですか?」
「弟です」
「まず會?の方が『これは變だ』と考え、それから弟さんに連絡を取り、弟さ
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