火炙りの朝/
ホロウ・シカエルボク
来るわけがないんだ
俺は狂気に首輪をつけて
長いこと説き伏せる
狂気はありえないほどの血を吐き
俺は生温い血に溺れそうになる
血の中に、血の中に、血の中に
言葉にしなければならない温度が隠れている
誰がそれを成し遂げるだろう
誰がそれを掬うだろう
誰がそれを抱きしめるだろう
誰がそれを浄化するだろう
夜明けに染められて弱気になるカーテンの向こうに
きっと本当の狂気が牙を?いて待っている
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