飛翔せよ/Giovanni
 
夕べ 一人寝に見た夢は
夜空のくぼみに足をかけ
天の川に辿り着きたいと思い
さらりと揺れる夏草の隙を
酒でも飲んでいるように
のらくらと彷徨いたいと思い

それでも 最後には
靄のような夢に惑いながら
這い回るばかりなのだった

飛翔せよ
飛翔せよ
暗黙の果てへ 放心の極みへ

そして抗うのだ
鍛造の楔で
岩抜き貫くように















戻る   Point(4)