くるしみ連盟/万願寺
 
面倒くさがればいいんだろうと投げやりに思っても、眠れるかどうかはきりんの首が長くなってしまった偶然と同じくらいきらめいている。眠れませんでした、って日記に書いたとしても、それでもじゃあいつかは寝ているはずだよねって賢い隣の家の子には見抜かれてしまう。そうです。私はたしかに多く眠っていて、それで、ぜんぜん眠れないことでくらくらとして、たくさん眠る時には世界そのものに左様ならとお辞儀をしなければいけないので、その子が言うことには、今度その時には白い旗を降ってくださいとのことでした。そうしたら見えるから、って、判るからって、私も夢の向こうがわからあなたをきっと見つけるからって、約束はできないのに真実みた
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