裏切り/
静
忙しない日々に
奥底に流れる傷みと
澱みから生まれた
貴女に会いたいという言葉
いつからだろう
うまく行かぬ焦燥を
過ごしたはずの日々に
重ね合わせて記憶を汚した
嗚呼どうしても
正しいことばかりはできない
また貴女と共に生きる
そう信じた日々の幸せは彼方
遠くに来てしまう
逃れるための詭弁が
誰の心にでも良いから
優しく映えることを祈って
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