海へ帰る/
宣井龍人
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は
君が海へ帰る時
足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる
「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた
寄せては帰る海の鼓動
君への思いを伝えてほしい
私が君へ帰る時
砂に隠れた思い出は
消えぬメロディを口ずさむ
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