詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
にほかならないのである」
「おそらく恐ろしいものというものはすべて
その存在の深みにおいて
私たちの救いの手を求めている
救われない何かなのである」


二〇一六年七月六日 「品詞」


形容詞とか
名詞とか
動詞とか
副詞とか
助詞とか
言葉というものを一括して品詞分類しているが
どれも「言葉」としての範疇で列記されている
しかし
おなじ「言葉」としてカテゴライズされてはいても
じつは
身長とか体重とか温度とかくらいに、それぞれが異なる別の範疇のものかもしれない


二〇一六年七月七日 「詩人」


 塾の空き時間に、『モーム短篇選』上巻で、「
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