老師の話/zenyama太郎
 
人名前を呼んで出席をとることを続けました。するとだんだん返ってくる生徒の返事の変化に気づくようになりました。いつもよりも元気のない返事をした生徒がいると、後でちょっと廊下に呼び出して、今日は元気がないね、どうしたのよ、と聞くようにしました。すると今度部活でレギュラーをはずされたんです、とか夕べ親と口喧嘩したんですなどと話すようになりました。また、いつもよりも元気のいい返事をする生徒も後でちょっと廊下に呼び出してどうしたのよ、今日は元気がいいね、などと聞くようにしました。そういうことをやっている間に私と生徒との関係が急速に近づていくようになりました。その後、このクラスを高校三年まで受け持って、卒業する日まで毎朝一人一人名前を呼んで出席をとることになりました。」
仏教用語の「挨拶」の話をされた後に、ご自分の経験をお話しされました。日々の小さな実践が大事なんですよ、と教えられたのかなと思いました。
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