嫉妬/こたきひろし
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ
大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ
顔や姿ではなくて雰囲気好きだ
母親の匂い
母親の陰り
母親の乳房
と
恥部
子供の頃
母親と一緒に風呂へ入ると
悟られないように
盗みみたものだ
夜
寝た時は俺を挟んで
母親と父親と
三人で川の字になって寝た筈なのに
たまに川の字か避けられていた
俺はませていたのか
夜中に眼を覚まして
両親が裸で絡みあいなから
してるのは
知っていた
何だか父親に母親を取られたようで
少なからずヤキモチ焼いたものだ
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