瞳から地球を零す/朝焼彩茜色
 

 シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて
 この脳に記憶させることを 真底諦めたよ

 常日頃からのキャパオーバーと対峙した時の哀れの泡は
 口から出たんだよね?

 九つの性質と化学反応 無限色を奏でる次元で
 魂の記号はまだ芽が出ない

 オブラートの銀河団で暖を取る凍えた星の種たち
 貴方たちの恩恵を先取りして 瞳から地球を零す

 眠っている遥かを
 思い出せない都合の良さを 
 受け止めて
 至る碧い空を
 碧以外に染まる空の色決めを
 してみたい

 もう風の時代なんだ

 自由への色彩
 呟いた直観の覚悟
 放って加速に傾く星のさえずりのような不思議の安寧

 私は度々忘れる 肉体のせいにして忘れることを皮肉る

 何故の先への旅を続ける


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