ローカルな回転/空丸
 
 ローカルな回転


星が一回りし 年があけた
宇宙飛行士は軌道をまわりながらアイデンティティを確かめる
あたりは冬で
ぼくは炬燵に入って蜜柑を食べる 方言で
人々はたくさんの比喩を背負って行き来する
水曜日の鳥たちはぼくたちより早く目覚め羽をつくろっている
島からでることもなく
再び まわり始める 標準語で


 入り組んだ路地


規格外が次世代の規格をつくる
と起死回生の物語を語られても
腹が減っていては
自分に素直になれない
陽が昇っても 陽が沈んでも


 その時 その時 小刻みな減り張り


なんだかんだいっても 選択です
偶然に対
[次のページ]
戻る   Point(3)