フランスの暗闇で/番田
ぬ女に道案内をたのむと変な場所に連れて行かれた。彼女は優しかったので、チップはそこまでせがまれなかったのだと、後で気づく。僕も旅行自体の経験が浅かった。しかし、僕のことを警察にまで連れて行ってくれた。ただ、思い出すと、僕の目の前にはおかしな女性警官がいたのかもしれない。よく、検索の仕方もわかっていないようだった。僕の疲れは限界にまで来ていた。予約していた場所の滞在はあきらめ、駅前の宿に泊まった。そこには子供のような背丈の店員がいた。彼が何系の人種であるのかということを、少しだけ、僕は考えさせられていた気がする。髪は、金髪ではない人は多い。ベッドにたどり着くと死んだように眠りに落ちていった。
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