4.23メモ/
道草次郎
え時間に引き離された双生児で、因果関係というものは存在しないのかもしれない。
すべてはかつて一点にあったということは、だから、今もある意味ではすべては一点にあるのであり、ものとものとの隔絶は幻だともいえる。
自然やポエジー、生の認識のさなかに立たされた時、人は、分かち難いものの謳を聴く。
その謳は、拡散とともに引き離されていくものが、一点においてもすでに引き離されていたことをうたうだろう。
前触れなく風か吹く。
そして、人は感動する。
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