運命/入間しゅか
か、そしたら、みーつけたって声がして、振り返るとかくれんぼの鬼が立ってたわけ、こっちはカッチーンしてるからもう、かくれんぼのことなんか忘れてて、いってぇの彼のシルエットだけがハッキリ見えて、最悪って気がつくと口から言葉が零れていたが、時すでに遅し、かくれんぼの鬼がさあ、次はあなたが鬼だからね!と今にも言いそうな素振りをみせていた、ただ、眠りたい、それだけのこと、誰にも見つからないようにしてきたのに、曲がり角でまた会えたらいいなって笑ってみる、遅刻確定だから、明日学校に行く、今度は私が見つける番、みんな一目散に逃げていく、曲がり角で十数える、もーいーかい?私は、まーだだよを待っている、そう、これは運命。
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