闇も光も、すべて俺自身が作り出したものだ/ホロウ・シカエルボク
 
ないかもしれない、もしかしたら少し後になるのかもしれない、けれど確かにそれを手にしたと気づくときは来るだろう、答えなど探し出すものじゃない、通過した後に初めてあれがそうだったのかと知るものだ、俺は燻りながら溶岩を抜け出す、体温がまともになるのを待って、静かに目を閉じる、衝動が導くもの、その後で生まれてくるもの、答えなどどこにもない、あるのは体感と認識くらいだ、それを答えと呼ぶのならたぶんそうなのだろう、でも俺にはその気はないー血だまりは蒸発を始めた、吐気をもよおすほどのおぞましい蒸気だった、やがてそれも掻き消えた時、あとにはみすぼらしい器だけが残った、かたちはなくなる、かたちはなくなる、だからこそ、俺は…。


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