メルヒェン/道草次郎
 
森がありました。
そこでは陽もたいそう愉快そうでした。

何処からか陽気な小人が三人やって来て、素敵な小屋を建てました。そこで三人一緒に暮らし始めたのです。

ある嵐の日のことです。森に雷が落ちました。小屋にいた小人は三人ともショックで死んでしまいました。死んだ三人の小人の亡骸は、ずっとそのまま小屋にありました。

とてもながい時が経ちました。
ひとりの少女が森を歩いていました。少女には秘密がありました。少女はその秘密を埋める場所を探していたのです。

少女は小屋を見つけて中に入りました。三人の小人は少女を歓迎しました。少女も喜びました。暖炉のそばで少女は尋ねました。
「ねえ
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