未詩集3/道草次郎
 
「作者の八重歯が見えたら刺して墓穴から青空を笑え」

海かしらん
森かしらん
鍵かしらん
蟻かしらん
雨かしらん
?かしらん
活字って
いったい何かしらん
ニヤリ
?は
ダニと読むらしいのです
詩の主眼
トンネル、あ。



「君の書くものからは浅薄さが滲み出ている、ありがとう、それが幾つかある望みの一つです」

上下逆さまの
世界で
逆立ちして歩いた
世界は
逆さまではなくなった
左右逆さまの
世界で
鏡の間に閉じ込められた
世界は
逆さまではなくなった
どこか殿さまの
世界で
なぜか殿さまになった
あれ
こりゃどうにも音に引き
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