イメージの散らばり/
宣井龍人
硬い言葉より柔らかい言葉を掘りたい
怖い言葉より優しい言葉と握手したい
たった今昨日を片付けてきたところだ
荘厳に鳴り響く十二の鐘が埋葬する
そして何気なく今日となった明日に袖を通す
幻と現はほとんど隣あるいは入れ替わるのかもしれない
その間には錯覚と過信の自分がいるだけだ
老親の背中を流し深い秋
亡き父の背中を追って紅葉散る
目覚めとともに始まる総天然色の夢
眠りとともに生と死の神秘に溶ける
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