退屈の起源/六九郎
罠を仕掛けて
その次はみんなで獲物を追いかけて
その次はお祭りの準備をして
まだ戦争をするほどの知恵もなく
退屈?は?なにそれ?
そんな生活が確かにあった
明日も会社
あさっても会社
その次も会社
いつかは課長になれるかも
判を押すだけの判で押したような毎日
戦争や革命はもうフィクションの中にしかなく
退屈?スマホとネットがあれば平気っしょw
明日はフォロワー何人増えるかな
そんな生活がいつまでも続く
人が定住と農耕を始めたとき
そこに退屈が生まれた
退屈は物語を生み
我々は自分たちの生みだした物語に飲み込まれた
もうそこから外へ逃れ出ることはできない
永遠に
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