批評05/4/22/黒川排除 (oldsoup)
 
して思ったのは、壁は作者の意図するところ、位置関係的には「ぼく-かべ-おんな」という場所が作者の意図するところだろうけど、そこじゃなくてぼくとおんなの小さい関係、その周りに壁があるように感じた。手狭なのだ。色の対比や生死の対比を使って一見広がっているようにも見えるが、そのひろがりは「ぼく-かべ-おんな」で示したようなミニチュアを出ない。CD盤ほどの狭い平面のどこかに交わるように一本の線が刺さっていて、それがさっき挙げた対比であるかのようだ。よ。その線は確かに長く確かに深遠で大きなテーマであるかもしれないがその広がりに視線を奪われて「ぼく-かべ-おんな」の面積を広げることには成功しなかったような詩だ
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