沓掛の小道/
妻咲邦香
る程に遠ざかっていくように見える
稲穂をかき分けて進む「あずさ」を指差して
今日はラッキーだと笑う
そう いつも助けてくれるのは何でもない事だった
この景色を忘れる時がいつか私にも訪れる
そしたら思い出させてくれるかな?
今と同じ笑顔で
お弁当箱に詰めるようにポンと渡してあげれたらいい
今日は寝坊したからちょっと手を抜いちゃった
あなたは怒ってくれるかな?
そしたら私も負けずに言い返すのに
戻る
編
削
Point
(7)