うすのろな生活/
無限上昇のカノン
夜明け前に目が覚めてひとり
時間の狭間に取り残されたような気がする
眠りの妖精は去り
愛と憎しみと天使のことを考える
日が昇るまでの時間をもて余して
暗いうちから起き出し
働き者のふりをするのは
アンフェアな気がしてベッドにしがみつく
余計なことは考えるなと誰かの声がする
どさくさに紛れて今日がやってきて
うすのろな生活がまた始まるのだ
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