ついーと小詩集5/道草次郎
「星くず」
しんだらみんな
星くずさ
だからそんなに
泣かないで
「雨」
いま
雨の音を聴いている
雨を書くとは何だろう
雨のもたらす心象(イメージ)を表現したいのか
雨とはどういったものかを問いたいのか
雨に打たれる石や草を描きたいのか
いったい
雨を書くとは何なのだろう
雨は
ただ雨をやっている
雨は
書いたりはしない
雨は
自分が雨だとは
たぶん
気付いていないと思う
そんな雨の声を
いま
独り聴いている
「きらく」
きらくに
きらくに
いこう
き ら く に
ひらがなはきらくを
つつむ
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