エントロピーなんて屁/道草次郎
また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
ギョェーギョェー
とかないて
朝を知らせるだろうか
でもやがてはエントロピーだ
カスが溜まってしまう
で
なんだかいっぺんに耐えられなくなって
爆発だ
んでまた
新しくはじまる
その繰り返し
始まりも終わりもないのだ
永遠にできる自転車操業なんて
ありがたいんだか
おろそしいんだかわからないけど
とにかく
有ることってじつはビクともしない
答えがないから
たぶん
有れるんだろう
そんな気もする
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