透明なブルーと荒野/道草次郎
 
おとずれ

初恋の人の髪は

それ以来石化してしまった

バスケットシューズの音に

胸を締め付けらながら

夢想でとんでもなく卑猥な事もした

それでも児童らは

絵本のように

ペットボトルロケットを打ち上げた

校庭は

時々

カザフスタンの荒野となった

児童らは

夢見る羊のように

何処かへ

走っていった
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