くそみたいな世界でお茶を濁す的なちょっとしたかきなおし/よんじゅう
きみのおでこはとがっている、おやすみというたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、かけちがえたボタンが、蝉のようにぽっくり病だ、ぼくはきみを目覚まし時計とまちがえていた。
縞模様のパジャマだった、水墨画のようにきみをおもい描けば、うすく引かれた瞼がひだり耳までのびて、ひかりを帯びた。旅客機のかたちで、ひかりの先に。旅支度はいらないから、まずはしわくちゃになった星空に手を伸ばす、きみの足をポークビッツだとばかりおもっていたぼくはかに座です。
海岸堤防の階段_蹴込みの両隅は黒ずみ_時々白く濁る_ぐんぐん駆け上ると_誰も走ったことのない_空まで続く巨大なハイウェイが現れる
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