叛逆/道草次郎
 
最悪の悪徳。それを寿げ。すました顔で平然と血で汚れた手を差出すのだ。供物のように身を横たえよ、恐ろしい龍や番犬の牙に偉大にも身を捧げるため。そのようにして、いくつもの滅んだ帝國は歴史の溝に清らかにも棄てられる。そしてうららかな、うららかな春の空へ墜落する。戦闘機のように絶世のホモ・エレクトスを伴い、未来へとぐらっと翔こう。

惑星を大跨ぎのひとまたぎ。捻じ曲げるように廃墟を拵えながら、俺たちや俺たちの盗賊は、博物館を愉快に破壊し尽くす。手に持った爆弾と花束で、ダンテのように降りてゆく降りてゆく。俺たちは俺たちのやり方で、天国と退屈に宣戦布告をするのだ。

潔い鳥たちは既に飛び立った。アンモ
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