ついーと小詩集4/道草次郎
「海をすてた」
海をすてた
いっぱいだったから
外に捨てた
外は広いから
海はしずくにみえた
にんげんが
外にいったら
ちいさすぎて
なんだかバカみたいだ
だからぼくは
ここにいることにする
ここってつまり
中のこと
中はなんだか
心が休まるんだよね
「歩行」
ふとした事がきっかけで
歩き出すものがある
僕は暫く機械になっていよう
潤滑油、知りませんか?
歩き方から学ばなくても
たぶん途切れとぎれの存在で
僕は道に貢献して行きます
信号機、夜はどうですか?
「三びきの仔犬」
三びきの仔犬がカメラに向かって走って来る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)