記憶のふるさと/st
 


細胞たちがある期間は
前回の感染の記憶を
維持できる事を利用している

そもそも免疫ということ自体が
驚くべきものであるが

これは異物を識別する
細胞記憶とも関係している

細胞記憶とは
各器官・組織へと分化した細胞たちの
自分がそのどの部分なのかの記憶で
細胞の1つ1つが異なる記憶を持つ

これは先天的で永続的なものである

他方
免疫記憶の記憶細胞たちの
前回の感染の記憶は
後天的で一時的なものとなる

細胞たちも記憶するのだ

(遺伝子への旅)

さらに細かくなって
DNAやRNAにも記憶があるようだ

プラナリアという日
[次のページ]
戻る   Point(3)