扨も其の後/あらい
 
 昏い暗いブルーライトを喰らう蛾侭の鱗粉は
  夢想が作り出した名ばかりの怪物
   ただのネオンサインに遮ぎられた殺虫灯の明かりに
いつかきっと鳥籠に召されたし
 窮屈な空白は塵と誇りばかり値を照らす
  無機質なストロボに何を見てるの

「そのイマに取り残されては駄目よ」
 さあ、いちごミルクこぼして (いいえ)
 ねえ、レモンサワーほっして (そうそう)
ほら。今日も一日薬液につかっていました

 卑猥な口を開け モノ欲しげに 座っていた。

  延命措置

      もの を つんでいる
   納得する方に /詰むまで。
   摘んでは重ねている

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