戒めパロデゐ/あらい
 
息も絶え絶えに 道もふさがれていく そりゃあイキが狭まる
視界が暗転するどころか 瞬いて身も心も軽くなる有様

天国への未知と誘われ瞼を下ろしたい。
併し何故に引き留めようとするのか 如何してか
痛みも苦しみも狂おしく愛おしくこのまま、脱線する。

「星域宣船」

眩暈でも、猶も佳い、名を占めて、私を呼び留めて
永遠にして閉まっても。
厭いた孔を塞ぐ術を持たない。
啓かれた地獄への扉を、ラクに跳び降りたい
それだけを想って行く末まで点いた、
涙ぐましい藪蛇を加護に駆っている中ほどだ。

空転する、賽の目を降り併しあと一歩、
肢は爛れ行く先を見失い路頭に迷う。

[次のページ]
戻る   Point(1)