悶絶句/a i
から、人間の仲間入りをしたい。
あぁ、やわらかな倦怠にもどる。神のゆらめきとその手の光によって、いまだ生きている。あぁ神よ、この苦しみに悶絶するのがワタシでよかったな。苦しみ、悶絶し、身悶えしながら、光を見い出すのが芸術家の役目なら、この痛みに耐えられるものなど、そうもいないのだろうから。
いまだ尚生きていることを、生き恥だとは言わせない。命を懸けているのだから、其処に価値などつけさせない。
これがわたし(詩人、哲人、異人)の生きる宿命(さだめ)なら、甘んじて受け容れよう。かような痛みには慣れている。人と交わることで、つらく(孤独に)なる運命(さだめ)だろう。だから今宵も君のいる部屋へと逃げこむ。
うまくいかないことなんて、この世の中にあふれている。この手のひらに刻みこまれている。人と交わる(かかわる)ほど、針に刺されるように痛い。しかし、それが指針となるように。天然の、我が方向を指し示す、こころの指針へとーー・・・・・・。
戻る 編 削 Point(1)