ハルメーテ/ハァモニィベル
 
昨日は、明日と呼ばれていた 日


【一】


空腹を食べながら 
    余計に水を飲んだあげく

限りないほど 
    透明になっていく
        わけでもなく

通り過ぎた故郷の 
       壁の向こうに

ほんの小さく 
    空いた 
     窓の 縁に寄り添って

春が
 よく似合いそうな 蝶 のように

羽を
 凍りつかせて眠っていた 日

まだ
  昨日は、明日と呼ばれていた 日





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