ジョバンニの朝/
妻咲邦香
合わせで過ごす最初で最後の旅
気まずくていいからもて余す時間が欲しかった
枕木が優しく見えるのは誰もが等間隔だと信じているから
自分たちでさえも ほらね
懐中時計が止まってそろそろ星祭りの時間
カムパネルラによろしく伝えて
もう振り返ったりしないから
生命の正体ってね99%は夢
膨らむのを止められなくなった夢そのものなんだと
君が教えてくれたんだよ
もう行ってもいいかな?
もう行ってもいいかな?
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