飴ちょうだい/道草次郎
 
空という海になれない碧の果て空どこまでも海に骨ぬき

一握の土に賑わうたましいをそっと戻して春風うらら

まあいいさどうでもいいさべつにもうとうていこんなひらがなばかりじゃ

霜とりの篦に除雪の予感して踏み出す朝の擦り傷とする

この歌のひどさまずさに歌ひとつちょうだい飴をひとつ頂戴
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