底辺の唄/ネン
 
ねじ切れそうな寒さと
底抜けの空腹感
眠ったら死ぬのだけが確かで
がらんどうの頭から
ころころと乾いた音をさせている

空には天使のはしご
登れと言わんばかりだけど
私達は多分
天使になんて永遠になれない

時たま目が覚めるように
狂気と正気を行き交う
間違えるのが怖い
何が正しいか分からないまま
生きるのは嫌だな

誰かを笑っていたい
死ぬ時はどうせ一人だと歌ったのは
椎名林檎だったっけ?
本当に迷っているみたいだ

視界を遮るものが
何にもない一本道で
進むのを止めたくて仕方ないから
ただ黙って立っている
そうやっている内に
一人で死ぬのか
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