リズム、グルーブ、その連続/ホロウ・シカエルボク
 

食虫植物が翅を休める虫を絡め取ってゆっくりと飲み込んでいく映像が脳裏でずっと繰り返されていた、一度首を刎ねられてまた繋がれたかのように身体はどこかバランスを欠いていた、信号を伝達する回路がどこかでイカレている、それも、おそらくは重要なセクションの一部で…眠り過ぎたあとみたいに視界はぼんやりと曇っていたがどちらかと言えば眠りは足りなかった、ベルトコンベアの上で定期的に刃を落とされるみたいに夢は寸断された、おかげで記憶までが少し曖昧になっているように思えたけれどそれは今に始まった話じゃない、人生におけるモチーフの問題?そいつにこだわる限り仕方のない話だった、ヒーターが照らしている部分は暖かかったけ
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